こんにちは 「自転車たけちゃん」です。
筆者は自転車通勤を嗜む者ですが、最近会社の空きスペースにシェアサイクルのポートができました。
これは自転車通勤にいいかも!
早速使ってみましたが、
「あれっ?思ったよりクセが強いシステムだな」
というのが感想です。
なかなかに留意点が多く、手放しでオススメできる代物ではないため、どう使うのが良いのか考えてみました。
これからシェアサイクルを利用してみようという方や、使ってみたけど「う~ん、何かイマイチ」と思った方には参考になる記事かと思います。
よかったら読んでみて下さい。
自転車通勤でシェアサイクルを活用する方法
基本的なルール
まずシェアサイクルの基本ルールをおさらいしてみます。
- スマホ必須
「ポートを探す」、「自転車を借りる」、「自転車を返す」、「自転車を予約する」 全てスマホが必要です。
ICカードを登録すれば使えるシステムもありますが ポートを探すにはスマホが必要です。
- 時間制料金が基本
自転車を借りてから返すまでの時間により料金が決まります。
一日貸しプランや、料金の上限が決まっている場合もありますが、自転車通勤で使う場合はコストがかかり過ぎるので時間貸し料金がメインになるでしょう。
- ポートからポートまでの利用
「借りたポートと返却するポートは同じでなくていい。」
というのがレンタサイクルとは違うところです。
メリット
- 片道利用ができる
乗り捨てできるというのは新しい感覚です。
自転車で来たから、自転車で帰らないといけないという固定概念は捨てましょう。
例えば、
「行きは晴れていたが、帰る頃には雨が降っている」
といった状況の時には
「行きはシェアサイクル、帰りは電車」
という選択肢もあります。
- 交通費が安く済む?
シェアサイクルは比較的リーズナブルな時間制の料金設定がメインです。
したがって短時間利用で終わることができるなら、他の交通手段よりは安く済む可能性があります。
しかし、のんびりと長時間乗っていたり、寄り道して時間がかかってしまうと逆に高くつく場合もあります。
- 環境に優しい
言うまでもない事ですが、自転車は非常にエコな移動手段です。
さらに、一台の自転車を複数の利用者で共用するというのもエコに繋がります。
環境への配慮が求められる現代社会において、サステナビリティの観点からも良い選択と言えます。
- 無人なのでスムーズに借りられる
店員さんとやり取りする事なく気軽にサクッと借りられるのがストレスフリー。
特に朝などは煩わしい事は少しでも回避したいものです。
- 自転車を持っていなくても自転車通勤できる
例えば今日は、
「天気が良くて温かい」
「体調も良く、軽く運動したい気分だ」
「見上げる青空が広がっていて気持ちがいい、こんな時は自転車に乗ったら気持ちいいだろうな」
「あーだけど、自転車がない」
そんな時はシェアサイクルという選択肢もあります。
初期投資なしで自転車通勤できるのがいいですね。
デメリット
- 借りられないリスク
いざ借りようと思ったら近くのポートに自転車が1台も無い!
こんな事も当然あり得ます。
100%当てにしているとこれで予定が狂ってしまいます。
- 予約は直近かつ短時間
予約できるシェアサイクルサービスもありますが、その場合でも「長時間先からの予約」、「長時間の予約」はできません。
ですが、これはシステム上当然です。
予約された自転車は確保しておかないといけないため、他の利用者からは利用不可になります。
その間は利益の発生しない時間(空白の時間)になるため長時間の予約は無理なのです。
- 恐怖のポート満車リスク
駐車台数の制限があるポートもあります。
これがクセもので、
シェアサイクルは借りられても今度は返却するポートが満車で返却できない!
こんな可能性もあり得ます。(滅多に無いことだとは思いますが…)
いざ目的地に着いたが、ポートが満車で駐輪できない!
近くに代わりのポートもない! 料金は加算されていく!さあどうする?
もうパニックです。
朝の通勤時にこんなトラブルは絶対に避けたいですね。
- 時間制料金がネック
時間制料金のせいで自転車通勤でのメリットの一つ「気軽に寄り道できる」という事が制限されてしまいます。
加算されていく料金が気になって寄り道どころじゃありません。
- ランニングコストがかかる
シェアサイクルの料金は比較的安価ではありますが、その都度コストが発生するのはやはり気になります。
自転車通勤でのメリット「交通費がかからない」という大きなメリットの享受が中途半端になってしまいます。
- 自転車のメンテナンス不良のリスク
各社さん定期的にメンテしてくれていると思うので、そういう自転車に当たる事はまれだと思いますが、
「タイヤの空気が不十分」
「パンクしている」
「バッテリーの残量不足」
「ブレーキの利きが悪い」
といったメンテナンス不良の自転車に当たるリスクはあります。
運が悪いと諦めるしかありませんが、もしそういった自転車を見つけたら次の利用者のためにも運営さんに知らせてあげるのがマナーかなと思います。
不確定要素がネック
デメリットを総括してまとめると、
- その時そのポートに空き自転車があるかどうかわからない
- ポートが満車で返せない可能性もある
- 時間制料金が気になって寄り道が憚られる
- ランニングコストがかかる
- 自転車のメンテナンス状態が悪いかもしれない
以上のようなデメリットがあります。
特に安定して利用できないのは致命的です。
決められた時間までに目的地に行かなければならないという通勤時にはあまり適していないと言わざるを得ないでしょう。
ですが、それでシェアサイクルを切り捨てて利用しないというのも勿体ない気がします。
リスクを理解した上で上手く活用する方法を模索してみました。
活用法
- 飲み会のある日の片道自転車通勤として
飲み会がある日は仕方なく電車通勤していましたが、シェアサイクルを使えば
「行きは自転車、帰りは電車」
という選択肢が増えます。
自分の自転車を会社に置いておくという手もありますが、自転車を一晩放置したくありませんし、次の日の行きに使えなくなり電車通勤になるのも嫌です。(通勤ラッシュに巻き込まれるため)
これは我ながらいいアイデアだと思います。
乗り捨てできるというメリットが生きてきますね。
- 自転車通勤のお試し利用に良い
自転車通勤してみたいけど自転車がない。
そんな時のお試しにシェアサイクルは良いのでは?
と思います。
乗り捨てできるという利点があるため、途中でリタイヤするのも容易です。
「やっぱり無理だ!」となったら、最寄の駅周辺で自転車を返して電車に切り替えるといった奥の手も使えます。
- ウォーキングと併用する
ポートが家から離れていてすぐにシェアサイクルを借りられない状況の方もいられると思います。
筆者の場合は家から15分ぐらい歩いたところに ポートがあります。
これがなかなか不便…
う~ん、どうしたものか?
それなら発想の転換!
ポートまでは「ウォーキングの時間」だと割り切ってウォーキングを愉しんでしまいましょう。
体調や時間の余裕がある場合は、あえてもっと遠くのポートまで行ってウォーキングの比率を上げるのもいい考えです。
- 他の交通機関の補助として
いわゆるラスト1マイル(最後の1マイル)問題の解決策として有効です。
その時の気分や「ちょっと時短したい」といった場合に利用するのもアリですね。
しかし、
・歩けば無料
・都合よくポートがある場合のみ可能
という問題があります。
- 「マイ自転車」故障時の臨時利用
いつも使っている自転車がパンクしている!?
修理している時間なんて無いよ!
そんな時の臨時利用にシェアサイクルです。
空きを確認して借りられそうならシェアサイクル。
空いてないなら電車。
というようにいざという時の選択肢の一つとして覚えておくと役に立つかもしれません。
留意すべき点
- 事前準備が必要
いきなりシェアサイクルの前まで行ってすぐに乗れるわけではありません。
アプリをインストールしてアカウント登録して支払い方法を設定する。
このような事前登録が必要です。
面倒ですが登録するのは一度だけです。
- 予約必須
予約できるシステムの場合は予約しましょう。
予約できるということは逆に「予約される可能性がある」ということでもあります。
例えば予約しないでポートまで行き、いざ開錠しようとした瞬間に他の人に予約される可能性があるのです。
当然予約されてしまえば、借りることはできません。
替わりの自転車が空いていれば問題ありませんが、そうでない場合は呆然と立ち尽くすしかありません。
予約の重要性を解っていただけたでしょうか?
- 行き先のポートの空きを確認するのも必須
自転車を借りる前には行先(返却先)のポートの空きを確認しておきましょう。
駐車台数の上限があるポートでは満車になると返却できません。
まれな事ではあると思いますが、念のため確認しておくのが安心です。
- 複数のシェアサイクルサービスを併用するのがオススメ
一つだけのシェアサイクルサービスだけを利用するより他のシェアリングサービスも併用した方が便利です。
シェアサイクリングサービスはポートが命です。
複数のシェアサイクルシステムを併用すればポートの選択肢が増えます。
マイ自転車での自転車通勤の快適さを再確認
利用者側がシェアサイクル運営側のルールに従うシステムです。
いた仕方ない事ですが、正直窮屈に感じます。
この記事の趣旨が「自転車通勤でのシェアサイクル活用法を考える」なので、こんな事を書いたら元も子もないですが、
「改めてマイ自転車での自転車通勤の利便性の良さを再確認しました。」
自宅から「ドア to ドア」でシンプルに完結するマイ自転車での自転車通勤。
時間制料金を気にすることなくのんびりと寄り道もできる。
それができる環境なのは幸せな事なんだなと、しみじみと思いました。
「自転車を持っていなくて初期投資するお金もない」
そのような状況なら仕方ないでしょうが、シェアサイクルで自転車通勤するならマイ自転車での自転車通勤を考えた方がいいと思います。
まとめ
自転車通勤でのシェアサイクル活用法をまとめると、
下記のようなデメリットがあります。
- そもそもポートが近くにないと始まらない
- 借りたい時にちょうどよく空き自転車がないといけない
- メンテナンス不足(バッテリー残量不足、空気抜け、パンクなど)のリスク
- 返却ポートに空きがないといけない
- 時間制で料金加算されるのでのんびりできない
このように制限が多く、特に「いつでも確実に借りられるわけではない」という不確実性がネックです。
決められた時間内に目的地まで行く必要がある通勤には相性が悪いと言わざるを得ません。
それでも通勤に使うならどう使うかをひねり出したアイデアは、
- 飲み会のある日の片道自転車通勤として
- 自転車通勤のお試し利用として
- ポートまでが遠い場合はウォーキングと併用する
- 他の交通機関の補助として(ラストワンマイル 対策として使う)
- 「マイ自転車」故障時の臨時利用
こんなところに落ち着くのではないでしょうか?
いずれにしろ不確定要素がネックなのでメインの通勤手段として100%あてにするのは危険です。
特定の条件が揃った時に光る新しい交通手段といったところでしょうか。
しかし、通勤時ではなくもっと気楽に利用できる観光利用なら楽しそうです。
「シェアサイクル」はなかなかクセがあるシステムですが可能性があります。
とりあえずアプリをダウンロードして使える状態にしておくといいと思います。
補助的な通勤手段の一つとして選択肢の幅が広がります。
以上です。
シェアサイクルのリスクやデメリットを理解して上手に活用して下さい。
読んでくれてありがとうございました。
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